<元鶴岡八幡宮>
梅雨の合間の鎌倉;小町・雪の下・大町の社寺・史跡めぐり
(鎌倉お散歩クラブ)
2016年7月25日(月) 晴
<ルート地図>
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<お散歩のあらまし>
■記念すべき第1回;鎌倉駅集合
私は昨年来,関東学院大学公開講座「鎌倉学」を受講している.
たまたま私が鎌倉市に住んでいることから,受講者有志と一緒に鎌倉を散策することになった.今日は,この散策グループの記念すべき第1回目の散策である.
集合場所・時間は,鎌倉駅表口13時00分.昼食を済ませてから集合という約束である.
案内役の私も,今回が初回だということで,多少緊張気味である.実際の所,蓋を開けてみないと,一体何人の方が集まるのか,集まった皆さんの興味はどこにあるのか,またどの程度歩けるのかが,殆ど分からない.そんなこともあって,私も落ち着かない.
いろいろと,分からないことばかりだが,事前に何らかの叩き台を作らなければ…ということで,私は小町大路,雪の下,大町付近の社寺を中心に約5キロメートルほどのお散歩コースの地図を作って,大船駅前のコンビニで,5部ほどコピーしてから,横須賀線の電車に乗車する.
平日にも拘わらず,電車は沢山の観光客で混雑している.集合時間の15分前に鎌倉駅に到着する.
結局,参加者は6名.私を入れると7名.私の予想より2~3名多い.予想より多いのは,嬉しいことである.ただ残念なのは,私以外,全員が女性だけ.欲を言えば男性にも参加して貰いたかった.
■まずは鶴岡八幡宮へ
集合時間の13時ピッタリに,鎌倉駅から歩き出す.まずは定番の鶴岡八幡宮を目指す.
観光客で賑わう小町通りを少し北へ進んだところで,若宮大路と小町通りの間にある路地を通り抜けて,鶴岡八幡宮の少し手前で若宮大路に出る.
13時24分,鶴岡八幡宮に到着する.
今日はどうしたことか,何時も境内で営業している露天商が1軒も出店していない.そのためか,参道は何時になく閑散としている.
鶴岡八幡宮は,無精して階段を登らずに,階段下で御参りしてから,トイレ休憩を兼ねて,休憩所で一休みする.
休憩後.白旗神社,由比若宮遙拝所,国宝館,肉弾三勇士碑を参拝見学を終えて,橫浜国大附属中小学校側の鳥居を潜って,次の訪問先である宝戒寺に向かう.
<鶴岡八幡宮>
■宝戒寺
13時55分,宝戒寺に到着する.ここは天台宗の寺.山号は金龍山.
宝戒寺は,別名,萩の寺と言われる萩の名所である.ただ,境内の萩はまだ殆ど開花していないので,見頃になるのはまだまだ先のことである.
参拝を済ませてから,境内を散策する.
14時12分,宝戒寺の参拝見学を終える.法界寺を出て小町大路を南へ100メートルほど下って左折,和菓子店「美鈴」の場所を紹介する.
<宝戒寺>
■スリランカティー・若宮幕府跡・大佛次郎邸
再び,小町大路に戻り,美鈴とは反対側の路地に入る.路地に入ってすぐ右手にあるスリランカティーの専門店を紹介するが,特に購入したいという希望者も居ないので,そのまま素通りする.
14時19分,若宮幕府跡に到着する.ここで一くさり若宮幕府の説明をする.話の内容は鎌倉の年寄り学校で教わったことの受け売りに終始する.
14時21分,大佛次郎邸に到着する.
ここはKGU公開講座「鎌倉学」の内容と関連のある場所でもある.授業の内容を思い出しながら,大佛次郎邸前の通過する.
<大佛次郎邸>
■妙隆寺
大佛次郎邸前の路地を南へ下る途中で,妙隆寺裏手から境内に入る.
14時28分,妙隆寺裏口から境内に入る.まずは丸山定夫の墓を詣る.丸山定夫は新劇の団十郎と呼ばれた人物である.
妙隆寺は日蓮宗の寺.山号は叡昌山.千葉屋敷跡.
境内にある鍋かぶり日親修行池を拝観する.
<妙隆寺>
■日蓮上人辻説法跡
14時37分,日蓮上人辻説法跡に到着する.日蓮上人が熱心に法華経を説いた場所の一つ.田中智学が整備したとのこと.
<日蓮辻説法跡>
■琴弾橋・琴弾の松
日蓮上人辻説法跡の直ぐ南側の三叉路を左折して,東へ向かう路地に入る.
14時42分,琴弾橋を渡る.赤い欄干の小綺麗な橋である.滑川に架かっている橋.
橋の向こうの山が小御所ノ丘である.ここの二代将軍源頼家の妻とその子一幡が住む御所があった.風が吹くと丘の松が琴を弾くような音色を出したという(出典;かまくら子ども風土記).
琴弾橋を渡って,閑静な住宅地内の道を南に下る.
<琴弾橋>
■蛇苦止堂
14時47分,妙本寺参道入口に突き当たる.
参道をほんの少し歩いて,すぐに左折する.そして,何十段かの石段を登り詰めて,14時54分,蛇苦止堂に到着する.
比企能員が滅亡の時,若狭の局(一幡の母)が家宝を抱いて飛び込んだ井戸(蛇形ノ井)が境内にある.北条政村は若狭の局を供養するために蛇苦止堂を作ったという(出典;かまくら子ども風土記).
<蛇苦止堂>
■妙本寺
蛇苦止堂参拝を終えてから,脇道を通って,14時59分,妙本寺本堂前に到着する.ここで参拝を終えてトイレ休憩を取る.
休憩後,境内を一回りする.比企一族の遺構を見学した後,15時12分,妙本寺を後にする.
■常栄寺
15時18分,常栄寺に到着する,別名ぼたもち寺.この寺は日蓮宗.山号は慧雲山.桟敷の媼が日蓮にゴマの餅を捧げたとい言い伝えのある寺である(出典;かまくら子ども風土記).
境内には入らずに山門前で合掌して通過する.
<常栄寺>
■八雲神社
15時20分,八雲神社に到着する.境内の日陰で立ち休憩を取る.
ここは大町の鎮守.新羅三郎義満が京都祇園社を勧請したのがこの神社の由来である.
本殿右手を奥へ進むと,祇園山ハイキングコースの入口がある.
<八雲神社>
■逆川橋
バス通りを渡って,住宅地内の路地に入る.
15時28分,逆川橋を渡る.ここは川が海の方から山の方に流れていることから逆川と呼ばれている奇妙なところである.この橋は,鎌倉十橋の一つである.
逆川は上河原橋付近で滑川に合流する.
逆川橋の先で,バス通りに突き当たる.そこを左折して南へ向かう.
<逆川橋>
■辻薬師堂
15時33分,横須賀線踏切手前右側のある辻薬師堂に到着する.
ここは由比の長者,染谷太郎時忠が建立したという伝説がある.横須賀線名越トンネル付近にあった長善寺(廃寺)の薬師堂をここに移設したとのこと(出典;かまくら子ども風土記).
<辻薬師堂>
■石清水の井
横須賀線踏切を渡ってすぐのところを右折して狭い路地に入る.路地を数十メートル進むと進行方向右手に石清水の井がある(15時36分).
手入れが行き届いていて,立派な井戸だが,私の手許にある資料類には,この井戸の記述はない.
<石清水の井>
■元鶴岡八幡宮(由比若宮)
15時40分,元鶴岡八幡宮(由比若宮)に到着する.
源頼義が康平6年(1063年),源氏の守り神として京都石清水八幡宮を勧請したのが,この元鶴岡八幡宮である(境内の案内板の記事).
治承4年(1180年),源頼朝が由比若宮を現在の鶴岡八幡宮に遷座した.
境内入口左手に義家畑立ての松がある.その脇の日陰で小休止する.
なお,元鶴岡八幡宮の案内板には,境内の裏手に川端康成の住居があったという記述があるが,どの辺りにあったのか,以前から多少気になっている.これはKGU「鎌倉学」の講師の先生に是非教えて貰いたいと思っている.
<元鶴岡八幡宮>
■本覚寺
15時45分,元鶴岡八幡宮を出発する.暫くの間,往路を戻る.再び辻薬師堂前を通過して,そのまま北上する.
辻薬師堂と道路を挟んで本興寺があるが,時間の都合で今回は拝観を省略する.
バス通りを横切ってそのまま北へ歩き続けて,15時57分,本覚寺に到着する.ここは東見延と呼ばれている名刹である.
境内に眠る正宗の墓を詣でる.
<本覚寺>
■大巧寺
引き続いて,16時05分,大巧寺を訪れる.おんめ様とも言われる名刹である.
私には植物のことはほとんど分からないが,境内には珍しい植物が沢山育てられているようである.
現在,本堂は改修工事中である.
<大巧寺入口>
■鎌倉駅前で解散
16時12分,鎌倉駅に到着する.予定通りの時間である.駅前で解散.これで第1回「お散歩の会」の散策は無事終わる.
また秋の開催を約して解散する.
引き続き鎌倉駅近くのファミレスで,希望者だけで軽く懇親会を開催する.お一人を除いて6人が参加する.
<某ファミレスで懇親会>
■無事帰宅
私はバスの時間の都合で,16時45分頃,一足先に懇親会から抜け出す.
路線バスを利用して,17時15分頃,無事帰宅する.帰宅すると家の中が賑やかである.近くに住んでいる孫娘が来ている.2~3日,わが家で暮らすとのこと.避暑を兼ねて学年末試験を乗り越えようとしているのかもしれない.
一昨日は塔ノ岳往復,昨日は丹沢ユーシン渓谷ハイキング,そして今日は鎌倉市内散策と,3日間行事が重なった.体力的には別にどうと言うことはないが,気分的には慌ただしかった.
さすがに3日連続で浮かれているとユックリしたい気分になるが,明日は登山者検診の結果を聞くために祖師ヶ谷大蔵にある診療所まで出掛けなければならない.
”面倒臭いな…!”
<ラップタイム>
13:00 鎌倉駅歩き出し
13:24 鶴岡八幡宮(13:52まで参拝・トイレ休憩)
13:55 宝戒寺(14:12まで)
14:19 若宮幕府跡
14:21 大佛次郎邸
14:28 妙隆寺
14:32 日蓮上人辻説法跡
14:42 琴弾橋
14:47 妙本寺参道
14:54 蛇苦止堂
14:59 妙本寺(15:12まで参拝・トイレ休憩)
15:18 常栄寺
15:20 八雲神社(15:24まで参拝・休憩)
15:28 逆川橋
15:36 石清水の井
15:40 元鶴岡八幡宮(由比若宮)(15:45まで参拝・見学)
15:57 本覚寺(16:02まで参拝・トイレ休憩)
16:05 大巧寺(16:10まで参拝・見学)
16:12 鎌倉駅着
[散策記録]
■水平歩行距離 5.6km
■累積登攀高度 70m
■累積下降高度 70m
■所要時間(休憩時間込み)
鎌倉駅発 13:00
〃 着 16:12
(所要時間) 3時間12分(3.20h)
水平歩行速度 5.6km/3.20h=1.75km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5f203af237241afc11c10652a5d45de8
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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