Quantcast
Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

初夏の丹沢;緑陰のユーシン渓谷を楽しむ

$
0
0

                                   <ユーシンロッジ>

       初夏の丹沢;緑陰のユーシン渓谷を楽しむ
            (ARENAオフミ)
        2016年7月24日(日) 晴

<ルート地図>


←クリック拡大

<路線バスで玄倉へ>

■新松田集合
 今日は毎月第4日曜日に開催されるARENAオフミの定例会である.
 集合は小田急新松田駅8時15分.何時もの塔ノ岳詣でのときに比較すると,随分と朝がユックリなので,朝の時間の過ごし方が上手く行かずに大変戸惑う.その上,私は生来多少せっかちなので,どうしても,馬鹿早に家を飛び出してしまう習性がある.
 随分と時間を持て余しながら,7時35分に小田原駅に到着する.このまま小田急線で新松田まで言っても良いのだが,新松田でボンヤリと時間を過ごすのもいやなので,小田原駅構内のBecker's  に立ち寄って,20分余りモーニングコーヒーを賞味しながら時間つぶしをする.

■バス停玄倉に到着
 その後,小田急線の各駅停車に乗車して,8時11分に新松田駅に到着する.
 改札口を出てバス乗り場に到着して,私はバス待ちの登山客の多さにビックリする.私達が乗車する予定の西丹沢行の路線バス乗り場には早々と30人ほどの列が出来ている.列の前の方には,IGさんなどARENAの仲間がもう数名並んでいる.
 私達は新松田駅8時21分発西丹沢行のバスに乗車する.バスは大混雑.
 9時17分に,無事,バス停玄倉に到着する. 
 
<Becker'sでモーニングコーヒー>                 <無事バス停黒倉到着>

<玄倉から小川谷出合へ>

■バス停玄倉からイワタバコ咲く林道へ
 各自適宜準備を済ませて,9時23分,バス停玄倉から歩き出す.
 今回の参加者はなんと19人.内,男性8人,女性11人.何とも壮観である.幹事長のNWさんのご苦労が偲ばれる.私もARENAオフミの初回から参画しているが,これだけ大人数になるとよく知らない方もチラホラ出始める.それと同時に何か事故でも起きなければ…という心配が心の中で過ぎる.
 今回のコースは,バス停玄倉からユーシンロッジまでの往復するロングトレイルである.片道9.3キロメートル,往復で18.6キロメートルである.カシミールでこのトレイルを計測すると,登りの累積登攀高度は916メートル,累積下降高度は501メートルである.そんなに傾斜が強い登り下りはないが,トレイル全体でみるとそれなりの高度差がある.
 私は,内心で,ユーシンロッジまで往復するのはちょっと無理かな,途中で折り返して戻る可能性が高いなと思っている.
 歩き出して暫くの間は,玄倉川左岸沿いの2車線の舗装道路を遡る.歩き出して3分ほどで玄倉川橋の入口を通過する.ここからは,少々荒れた道になり,次第に舗装道路の路面も痛んだままになっているところが多くなる.
 9時34分,駐車場に到着する.ここから先は林道である.林道入口には柵が設けられていて一般車両は通行止めになっている.
 9時43分,「熊に注意」という警告が電柱に貼ってある.
 「エッ…! 熊が出るの!」
 進行方向右手は,急斜面の断崖が連続する.落石防護金網が作られているが,崖側の道端には至る所に落石が転がっている.なんとも空恐ろしいところである.
 途中,落石防護金網の間,一面のイワタバコが群生しているところを通過する.
 
<熊に注意>                              <イワタバコの群生>

■小川谷出合で休憩
 幹事長を先頭に歩き続ける.グループの一番後ろの方からグループ全体の写真を撮る.われわれのグループ以外の若手の方々も多少混じっているが,なかなか壮観な眺めである(9時49分頃).
 歩き進むにつれて,グループの列は次第にバラケ始める.
 10時03分,小川谷出合に到着.ここで,3分ほど給水休憩を取る.
 体感温度は,ちょっと暑いなと言う程度.この時期にしては快適な気象条件と言えよう.

<集団の流れは壮観>

<幾つもの隧道を通過する>

■丹沢湖を見下ろす
 給水休憩を終えて,10時05分,小川谷出合から再び歩き出す.
 10時26分,崖崩から防護する桟道(正式な名前が分からない)を通過して振り返ると.眼下に丹沢湖が見えている.
 緩やかな上り勾配だが,知らぬ間に随分と高い所まで登ったなと驚く.

<丹沢湖展望スポットから丹沢湖を見下ろす>

■境隧道
 10時43分,境隧道入口に到着する.立派なトンネルである.ヘッドランプが必要かと思ったが,それほど長いトンネルでもないので,ヘッドランプなしで通過する.
 隧道周辺は切り立った断崖になっている.この辺りの地形をみていると丹沢山塊の厳しさが肌身に染みて分かるような気がする.
 幹事長のNOさんが,突然.
 「…隧道とトンネルの違い分かりますか?」
と周囲の人に質問する.
 誰も分からない.
 すると,「旅行先で会った方の説明だが…」という但し書き付きで,
 「穴の両側から掘り進んで作ったのが隧道,片側からだけ堀り進んだのがトンネルだそうです…」
とのこと.真偽の程は良く分からないが,おもしろい話だと思う.
 ”英語で家は,隧道もトンネルになるのではないか?”
という疑問は残るが…

<境隧道>

■新青崩隧道
 10時58分,新青崩隧道入口に到着する.
 グループの列が大分延びてしまったので,先頭の人達はトンネルの前で後の人達が到着するのを待つ.
 後ろの人達が到着するのを待ちながら,5分ほど休憩をした後,各自ヘッドランプや懐中電灯を点灯して隧道に入る.隧道の中は照明がないので真っ暗である.ヘッドランプの光を頼りに歩くのは実に久々のことである.
 隧道は途中で少し左に曲がっているので,その曲がり角まで行かないと出口が見えてこない.何処までこの隧道は続くんだろうと,ちょっとしたスリルを味わう.
 11時06分に無事新青崩隧道を通過する.

<新青崩隧道入口>

■足許が荒れた隧道
 11時14分,また隧道に遭遇する.ここも少々長い隧道だが出口が見えているので,恐怖感は全くない.ただ路面が荒れているので新青崩隧道より歩きにくい.
 私は先頭に居られる幹事長と雑談.
 「…今日は当初思っていたより,かなり先まで行けそうですね…」
 この調子だと,どうやら予定通りユーシンロッジまで辿り着けそうである.

<足許がちょっと荒れている隧道を潜る>

<玄倉ダムとユリの花>

■玄倉ダム
 11時20分,玄倉ダムに到着する.
 ダムの水量は,素人目にも少なそうだが,グレーシャーブルーを連想させるような青色をした水が溜まっている.
 ものの本によると,この透明な水のことをユーシンブルーと呼ぶらしい.

<ユーシンブルーの水を湛えた玄倉ダム>

■見事な滝
 玄倉ダムを通過してから,11時26分,また短い隧道をくぐり抜ける.
 11時28分,進行方向左手に見事な滝が流下しているのが見える.この滝の名称が知りたくて手許の地図を見るが,滝の記載は全くない.
 もし,雨が降ったら物凄い流れになるだろうと思われる.
 11時30分,同角沢出合らしいところを通過する.
 11時35分,短い隧道を潜る.

<見事な滝>

■岩肌が露出している隧道
 11時38分,岩肌が露出している隧道に入る.凄い迫力である.
 さらに,11時45分,短い隧道を通過する.

<岩肌が露出している隧道>

■見事なユリの花
 11時48分,沢山のユリが咲いているところを通過する.
 これまでにも,あちらこちらでユリの花が咲いているのを見かけたが,ここのユリが一番見応えがある.
 一同立ち止まって,ユリの花の写真を撮る.
 11時51分,また隧道を潜る.
 
<見事なユリの花>

<雨山橋から西丹沢ユーシンの森へ>

■雨山橋
 私は幹事長のNOさんと一緒に先頭を歩いている.
 「そろそろ雨山橋の筈ですね…」
 「一向に橋らしい物が見えないですね…」
 「雨山橋まで辿り着けば,ユーシンロッジも間近ですが…」
などと話ながら,歩き続ける.
 11時55分,道路の両側に古びた柵のようなものが見える.
 「あの柵のようなものは,橋ですかね…まさか雨山橋じゃないでしょうね…」
と言いながら柵のような所を通過する.

<雨山橋>

■雨山峠分岐
 雨山橋らしいところを通過した場所の山側に天山峠へ向かう登山道の分岐点がある.この分岐点に建っている案内標識を見た途端に,もうかれこれ10年ほど前に山旅スクールの山行で.雨山峠からここへ降りてきたことを思い出す.たまたま今回のグループには山旅スクール5期の同窓生が私を含めて3人居る.この3人で当時のことを思い出しながら,懐旧談に花を咲かせる.
 …ということは,先ほどの柵のような所が,やっぱり雨山橋だったなと確認する.
 これで,今の自分たちの居所が確実に分かったと同時に,もうすぐ間違いなくユーシンロッジに到着すると確信する.

<雨山峠分岐>

<ユーシンロッジ>

■ユーシンロッジへの分岐
 12時16分,ユーシンロッジへの分岐点に到着する.
 分岐を鋭角に左折する.下り坂になる.
 12時17分,橋を渡って,川の右岸の道を真っ直ぐ奥へ進む.
 
<ユーシンロッジへの分岐>                       <橋を渡って川の右岸へ>

■西丹沢ユーシンの森
 橋を渡って,緩やかな登り坂を先へ進む.
 12時19分,前方に美しい森が見え始める.ここは「かながわ美林50選西丹沢ユーシンの森」といわれるところである.

<西丹沢ユーシンの森>

■ユーシンロッジ到着
 西丹沢ユーシンの森を通過して,12時20分,ユーシンロッジに到着する(冒頭の写真).
 歩き出したときは,ユーシンロッジまで歩くのは時間的に無理かと思えたが,予定より随分早めにユーシンロッジに到着することができた.
 歩き出した地点の玄倉からユーシンロッジまでの水平歩行距離は9.3キロメートルである.
 9時33分に玄倉から歩き出したので,ユーシンロッジまでの所要時間は2時間57分(2.95h)である.従って水平歩行速度は,
   9.3km÷2.95h=3.15km/h
ということになる.
 これは,山のハイキングにしては,歩行速度が,かなり速いといえよう.

<ユーシンロッジに到着>

■ロッジ前の広場で昼食
 ユーシンロッジ前の広場で昼食を摂る.
 私の昼食は,冷やしうどんと握り飯1個である.夏場の蒸し暑いときは冷やしうどんに限ると私は思っている.
 昼食後,数名の方々から食べ物の差し入れがある.その中にはご自分で漬けたキュウリや,センベイ,菓子類など多種多様.もらい物だけで昼食代わりになりそうである.
 食事をしながら,山旅スクールの皆様と,ユーシンロッジに宿泊したときのことを,つい昨日のことのように懐かしく思い出す.
 今,ユーシンロッジは営業を止めてしまった.以前,ユーシンロッジを利用した物としては少々寂しい.

<私の昼食>

<往路を辿って玄倉へ>

■往路の林道下り
 昼食を終えて,12時52分,ユーシンロッジから下山を開始する.
 復路の殆どすべての行程は下り坂だけだと思っていたが,実際には結構小さな起伏が連続していることが分かる.
 13時09分,雨山橋を通過する.
 13時21分,同角沢出合通過.この辺りまでは極めて順調に下山し続ける.
 13時40分,玄倉ダムに到着.
 13時41分,少し長い隧道に入る.ヘッドランプを使用する.足許が荒れていて歩きにくい.
 13時47分,今度は長い隧道に入る,ヘッドランプの光を頼りに暗闇を歩き続ける.ただ足許が平坦なので,先ほどの隧道よりは随分と歩き易い.
 14時27分,林道終点を通過する.
 林道終点のすぐ先に駐車場がある.ここから先は舗装された一般道である.ときどき自家用車が私達を追い越していく.

<林道終点>

■水が流下する場所で休憩
 14時48分,水が流下している広場で休憩を取る.少々蒸し暑い.それに単調な道をずっと歩いてきたので,少々飽きが来ている.
 往路では,単調な道がこれほど長く続いているとは思わなかったが,復路ではやけに長く感じる.何人かの方々の顔には疲労感が漂い始めている.
 休憩を終えて.14時58分,また歩き出す.
 15時14分,玄倉川橋の入口を通過する.

<広いところで休憩>

■バス停玄倉
 玄倉川橋入口を通過すると歩道付きの立派な道路になる.すぐそこにバス停玄倉に建っている玄倉商店の建物が見えているのに結構遠く感じる.
 少々蒸し暑い道をトボトボと歩いて,15時10分,ようやく出発点のバス停玄倉に到着する.
 何人かの方々は疲労困憊気味のようである.玄倉商店前のベンチにヘタヘタと座り込む.
 それもその筈.バス停大倉からユーシンロッジまで往復18.6キロメートルの長い道のりを歩いているから,疲労するのも当然である.
 バスの時間まで,約50分ほどある.

<バス停玄倉>

<谷峨駅から御殿場線経由で帰宅>

■混雑するバスで谷峨駅へ
 玄倉発16時06分の路線バスに乗車する.このバスの始発駅は西丹沢である.玄倉に到着したときはすでに満席.玄倉から私達を含めて30人ほどの登山者が乗車する.バスは超満員.勿論,私達全員が座れない.
 今日は,悪いことに日曜日で道路が随分と混雑している.
 谷峨駅に近付いた頃,バスの運転手が,
 「お急ぎの方は,谷峨駅から御殿場線の電車を利用して下さい…」
という主旨のアナウンスをする.
 17時30分,バスは谷峨駅に到着する.私達も意を決して谷峨駅で下車する.
 谷峨駅17時42分発国府津行電車に乗車する.電車やかなり混雑している.

<谷峨駅で国府津行き乗車>

■国府津駅から大船駅経由で帰宅
 国府津駅で東海道本線上り電車に慌ただしく乗り換える.東海道線の電車もかなり混雑しているが,何とか座れる.
 座った途端に眠たくなる.ウトウトしながら,大船駅に到着する.
 大船駅から路線バスを利用して,17時40分頃,無事,帰宅.
 私とすれ違うようにして,長女と孫娘がわが家から出てくる.愛想のないことに,私と入れ代わりに自宅へ帰るという.もっとも,孫娘は明朝またわが家に来ると言っている.よくまあ,わが家を出入りするなと思うが,賑やかになるのが何よりである.
 昨日は塔ノ岳に登ったので,2日続けての山旅だったが,幸いなことに全く疲労感はない.ちなみに歩数で言うと,昨日の塔ノ岳は約31,000歩(自宅から大船駅までの徒歩を含む).今日のユーシン谷往復は約35,000歩である.歩数は今日のハイキングの方が多いが,シンドイ度は比較にならないほど塔ノ岳の方が厳しい.
 …まあ,それにしても,今日のハイキングも良い運動になった…ということで,今日も”良かった,良かった”である.
 ”さあてっ…と,明日は「鎌倉学」のお仲間数名の鎌倉案内をする予定である.これから少しは予習しなければ…
 …ということで,多忙な毎日が連続する.でも,まあ,イイカ.

<ラップタイム>

 9:23  バス停玄倉から歩き出し
 9:34  駐車場(ここから林道)
10:03  小川谷出合(10:05まで給水休憩)
10:26  丹沢湖展望スポット
10:43  境隧道
10:58  新青崩隧道
11:20  玄倉ダム
11:26  隧道隧道を潜る
11:28  滝
11:30  同角沢出合
11:35  隧道隧道を潜る
11:38  岩が露出している隧道
11:48  ユリの花の群生地
11:51  隧道を潜る
11:55  雨山橋
12:16  ユーシンロッジ分岐
12:19  西丹沢ユーシンの森
12:20  ユーシンロッジ着
12:52      〃    発
13:09  雨山橋
13:21  同角沢出合
13:40  玄倉ダム
13:41  新青崩隧道
14:27  林道終点
14:49  休憩(14:58まで)
15:10  バス停玄倉着 

{ハイキング記録]

■水平歩行距離    片道;9.3km     往復;18.6km

■累積登攀高度      往路;916m   復路;501m

■累積下降高度      往路;501m   復路;316m

■往路所要時間(休憩時間込み)
  玄倉発           9:23
  ユーシンロッジ着        12:20
    (所要時間)        2時間57分(2.95h)
  水平歩行速度     9.3km/2.95h=3.15km/h
  登攀速度        916m/2.95h=310.5m/h

■復路所要時間(休憩時間込み)
  ユーシンロッジ発        12:52
  玄倉着                     15:10
    (所要時間)          時間18分(2.30h)
  水平歩行速度           9.3km/2.30h=4.04km/h
  下降速度        916m/2.30h=398.3m/h
                                  (おわり)
前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/99add106249e4f30f90631d05109ae96
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.





Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

Trending Articles