<馬の背付近からツツジと富士山を望む>
緑陰とそよ風とホトトギスの丹沢;塔ノ岳(今年12回目)
(単独・リハビリ山行4回目)
2016年5月28日(土) 曇
<ルート地図>
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■夜明けのホトトギス
何時ものように4時10分に自宅を出発する.
この頃は夜明けが早いので,4時を過ぎると辺りはかなり明るくなっている.現在,私は位置的には鎌倉市内のほぼ中央に位置している山の尾根沿いの住宅地に住んでいる.大船駅,鎌倉駅どちらにも徒歩で30~40分.塔ノ岳に出掛けるときは,約2.5キロメートルの道のりをテクテクと下る.
12月中頃から2月頃までは,所々に街灯はあるが,真っ暗な階段を半分手探りで下らなければならない.階段に残雪や氷が張っているときは,階段の手すりに掴まりながらソロリソロリと降りる.
ところが,4月から梅雨前の頃は,まだ虫は余り居ないし,気温も快適である.だから,例年この時期にはルンルン気分で大船まで歩いている.
山を半分ぐらい下ったところで,視界が開ける.向こうに見えているのは台峯緑地の山山である.階段の手すりにカメラを押し付けて固定し,この朝の静けさを写真に撮る.
例によって,歩行ルート沿いの家で飼われている犬が,私が通る度に,うるさく吠えるのには閉口するが,良くしたもので,その家から少し遠ざかると,この馬鹿犬も吠えるのを止める.
今度はイヌの代わりにホトトギスが大きな声で啼き喚く.右側の木の梢から啼き声が聞こえていたかと思うと,今度は左上に空中から啼き声が聞こえてくる.あれれ…どこかなと探していると,今度は後ろの方から啼き声が聞こえる.
私は激しく移動しながら啼き続けるホトトギスに翻弄され,朝の貴重な時間を,数分費やしてしまう.
”でも,これも貴重な風物詩だな…”
<台峯緑地の山々を眺めながら大船へ向かう>
■東海道本線と小田急線の電車で渋沢へ
大船駅前のコンビニで,昼食用の握り飯2個とヨーグルトを購入する.その後,某牛丼チェーン店で,納豆定食なるもので腹ごしらえをする.
大船5時10分発東海道本線下り初電に乗車する.下り電車が到着する2~3分前に横須賀線上り電車が到着する.辺りはもうすっかり明るくなっているので.横須賀線0キロポストの脇を通って入線する電車の写真をバッチリ撮れる.ホーム直前にあるポイントでガタガタと大きな音を立てる.その音がまるで.
”アサメシタベタカ…アサメシタベタカ…”
と言っているように聞こえる.
私は心の中で.
”アサメシタベタゾ.アサメシタベタゾ…”
とポイントの音に合わせて答える.
私が乗車した電車は,予定通りの時間に平塚駅に到着する.ところが発車時間になっても電車が動かない.暫くすると,車掌が,
「車内でお客さんのトラブルがありますので,発車できません.暫くお待ち下さい…」
というアナウンスが流れる.
”一体,何があったんだろう…”
と多少は気になるが,まあ,いいか…動けるようになれば動くだろうと多寡をくくる.
結局.電車は4分遅れで平塚駅を発車する.
途中で2分ほど遅れを取り戻して,5時53分,小田原駅に到着する.小田原で小田急線小田原5時57分発新宿行急行に乗車する,
途中で.例により,矢倉岳と富士山が重なる写真を撮りたかったが,富士山は雲の中.
予定通り6時11分に渋沢駅に到着する.
<横須賀線の電車が大船駅に到着>
■単独で登山開始
渋沢6時40分発大倉行臨時バスがでる.大混雑と言うほどではないがかなり混雑している.若い人が多いようである.韋駄天のKMさん,毎日登山のTGさん,三角髭のTDさんなどのご常連の顔が見える.
6時50分頃,バスは大倉に到着する.
渋沢駅でバス待ちをしている間に,十二分にストレッチをしてあるので,登山支度を整えてすぐに歩き出す.今日は塔ノ岳リハビリ登山3回目である.目標は萱場平.まだ体力に自信がないので,独り気まま登山をしようと決め込む.
今朝方まで雨が降っていたので,登山道の路面が濡れていないか気になる.濡れていればそれだけ,山ヒルに注意しなければならないから,
歩き出してから登山口までの舗装道路を超ユックリペースで歩く.歩道道路だから歩き易いと思って,ヒョコ,ヒョコといい気になって登るとすぐにバテるから要注意である.
7時02分,ようやく登山口に到着する.すでに歩き出してから7分も経過している.
”まあ,いいさ…今日はどうせ萱場平までだ.超ユックリで行こう!”
<緑のトンネルのような登山口>
■途中,TDさんに御一緒する
幸いなことに,登山道の路面は乾いている.これならば,登山道の真ん中を歩いていれば,まず山ヒルに食いつかれる心配はない.
私はたくさんの若手登山者に追い抜かれながら,ソロリ,ソロリと登り続ける.
7時12分,丹沢ベースを通過する.ゆっくりペースで登っているためか,今のところ,体調はマアマアである.続いて,7時20分,観音茶屋を通過する.まだ時間が早いので,観音茶屋は開店していない.
観音茶屋を通過する頃,私の後ろから来られた三角髭のTDさんが私に追い付く.今の私にはTDさんと一緒に登るほどの体力がないので,
「お先にどうぞ…」
と先頭を譲ろうとする.
「いえ,まあまあ…ユックリ登りましょう」
ということで,これまでの独り歩きより,ほんの一寸速いペースだが,私にも十分に付いて行ける程度なので,雑談をしながら御一緒する.
7時25分,高原の家分岐に到着する.突然,TDさんが,
「私,こっちへ行きますので…」
とのことで,脇道へ逸れる.
丹沢を知り尽くした鬼神出没のTDさんである.今日は一体どこへ行かれるんだろうと想像しながら,お別れする.
■見晴階段
7時39分,見晴茶屋を通過する.見晴茶屋はもう開店している.ご主人がテラスで本を読んでいる.
すぐに見晴階段に差し掛かる.例によって,階段下から上を見上げた写真を撮る.今日はどういう訳か,登山者の後ろ姿が全く見えない写真が撮れる.
晴れていれば.木の間から朝日が射し込んで清々しい雰囲気になるが,残念ながら今日は曇天である.
私は自分の身体を労りながら,ゆっくり,ゆっくり登り続ける.完全に自分のペースで登れるのが,独り登山の良さである.ただ,大倉からここまで体力を十分にセーブしながら登ってきたので,見晴階段も案外楽に登ってしまう.
”今日は,案外,体調が良さそうだな…”
<見晴階段>
■駒止階段
見晴階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.モミジ坂を半分ほど登ったところで,1番バスで来られた常連のTNさんに追い抜かれる.
TNさんは,追い抜きざまに,
「随分,お元気ですね…」
と私に声を掛ける.
年寄りのひがみか,私には「(年寄りにしては)元気ですね」と聞こえてしまう.
7時55分,一本松を通過する.
大倉から歩き出して,丁度1時間経過している.ユックリ歩いているにしては,案外良いラップタイムである.というのもリハビリ登山を始めてから,一本松まで1時間で登れたのは,今回が初めてである.
やがて,駒止階段に差し掛かる.
駒止階段もアッサリと登って,8時10分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は,1時間15分.リハビリ登山にしては,まずますのラップである.それに無理を全くしていないので,疲労感も全くない.
”うん,…やっぱり今日は体調が良さそうだ…”
<駒止階段>
■堀山の尾根道
堀山の尾根道に差し掛かる.駒止茶屋から小草平までの尾根道が,歩いていて一番気分が良い場所である.
駒止階段を登り切ってから,ホッとした気分で堀山の尾根道を楽しむ.
途中,晴れていれば,富士山が良く見える場所で,雲で見えない富士山の写真を撮る.一寸目では,今日の富士山は雲の中で見えないなと思っていたが,帰宅後,写真を見ると,なんとうっすらとした富士山が写っている.
”でかしたぞ! バカカメラよ!”
何時も貶してばかりの愛用のバカカメラも,今日だけは誉めておこう.
<堀山の尾根から富士山を望む> 良く見ると富士山がうっすら写っている
■小草平(堀山の家)
8時28分,小草平に到着する.堀山の家の温度計によると気温は18℃.多分,湿度が高そうなので,登山にはちょっとむし暑い.
ここからも富士山がうっすらと見えている.
堀山の家がもう開店している.ちょっと覗いてみる.
堀山の家の入口で,下山途中のKSさんとバッタリ会う.
「おや,FHさん…暫く振りですね…」
今回もKSさんから勇気をもらう.
堀山の家のオヤジ殿に,
「…帰りに寄ります…」
と挨拶してから,小草平から歩き出す.
ホトトギスの啼き声が山麓の方から聞こえてくる.
<堀山の家> <小草平から富士山を望む>
■萱場平
小草平から先はガレ場と階段の連続である.
今日は萱場平が終点なので,時間がタップリある.あまりに早く下山しても仕方がないので,ノンビリと登り続ける.
あと5~6分で戸沢分岐というところで,跡から登ってきた常連のTGさん,YDさん,AIさんのお三方に追い抜かれる.私もほんの少し歩行速度を速めて,お三方からあまり遅れないように努める…が,戸沢分岐に差し掛かる頃には,20~30メートルほど間が空いてしまう.こうなるともう追い付くのは無理である.
8時49分,萱場平に到着する.私が定点観測の写真を撮っている間に,YDさん,AIさんの後ろ姿は見えなくなってしまう.
TGさんが,萱場平のベンチに座る.
「今日は,リハビリなので,ここで終わりにします」
とのこと.
私も今回はリハビリ3回目なので,一応,萱場平を終点にしようかと思っていたが,今のところ疲労感が全くないので,とりあえずは花立山荘まで登って見ることにする.
TGさんに挨拶してから,再び登り始める.
どこかでウグイスが啼いている.
<萱場平>
■後七分坂(花立階段)
久々に萱場平から先の階段道とガレ場を登る.正直なところ,再びこの辺りを登れるのが嬉しい.全ての石ころ,階段に見覚えがある.そんな階段の一段一段,石ころの一つひとつを確かめながら,楽しく登り続ける.その間,私を追い越す人も,私が追い越す人もなく,登り続ける.
途中,50キログラムもあるリュックを背負った若いグループを追い越す.いくら訓練とは言え,無茶なことをするなと思う.若い内に余り無理をしたら,年を取ってから色々と障害が出てくるのは自明のこと.こんなことをさせて良いのだろうかと心配になる.
9時07分,あと七分坂に到着する.
坂の上り口から富士山が良く見えている.早速,デジカメを取り出して,富士山の写真を撮る.
<後七分坂の登り口から富士山を望む>
■花立山荘
後七分坂を8分掛けて登って,9時15分に花立山荘に到着する.ユックリペースで登っているので,まだ疲労感は全くない.
大倉を歩き出してから,すでに2時間20分経過している.ほんの2~3年前までは,2時間で登っていたので,その頃と比較すれば,随分の体力が落ちていることが分かる.でも,とにもかくにも,今回花立山荘まで登ったというだけで嬉しい.
<花立山荘> <花立山荘から富士山を望む>
■花立山
今日は花立山荘を終点にしようかと思っていたが,このまま下山してしまうのが何だか勿体なくなる.
”もうちょっと登ってしまえ…”
花立山荘の玄関前で,あだ名「カナブン(本名忘れた)」が,七輪で火を起こしている.
「やあ,暫く振りですね…」
「うどん,あいかわらずやっているの…?」
「やっていますよ…寄って下さい.」
もし,時間に余裕があったら,下山のときに立ち寄ることにして,花立山荘から歩き出す.
歩きにくい階段を登り続ける,私にとって,この辺りが一番きついところである.
階段を抜けてガレ場に入ると,一気に視界が開ける.丁度このとき,次のバスで来られたMGさんが私に追い付く.
MGさんが,
「塔ノ岳山頂まで登りますか?」
と聞く.成り行きで,
「山頂まで登りますよ…」
と答えてしまう.
花立山山頂に近付くにつれて,富士山が良く見え出す.ただ山裾から雲が湧いている.
「富士山が見えている内に写真を撮った方が良いですよ…」
とMGさんが私に勧める.
私は富士山の写真を撮りながら花立山へ向かう.
<花立山から富士山を覗く「>
■見事なツツジ
花立山を過ぎるとツツジが見頃である.
ツツジの写真を撮りながら風景を楽しむ.こうなると,勿論ラップタイムなどどうでもよくなる.それよりも,折角,こんな見事な風景はゆっくり見なければ損だという気分になる.
辺り一面に,薄い霧が掛かっている.雲が多いが,ツツジと富士山が良く見える(冒頭の写真).
9時33分,金冷シを通過する.ここから塔ノ岳山頂までは20分も見れば十分である.私は辺りの風景を写真に収めながら歩き続ける.
<馬の背付近のツツジ>
■塔ノ岳山頂
9時51分,塔ノ岳山頂に到着する.胆石症手術前の3月初旬に塔ノ岳山頂に登って以来,約2ヶ月ぶりの塔ノ岳である.感無量.
大倉からの所要時間は,2時間56分.僅かとはいえ,3時間を切っている.リハビリ登山にしては,まあ,まあ,のラップである.それにユックリ登ったので疲労感は全くない.
山頂の気温は18℃.相変わらず気温は少々高い.
山頂では先に登っていたMGさん,AIさんがまだ休憩を取っている.
「YDさんは…?」
「この先のシロヤシオを見に行きましたよ…」
「そうですか,折角だから,私もシロヤシオを見に行くかな…」
「もし,YDさんに会ったら,先に降りていると言って下さい.」
「分かりました…」
「(渋沢のミスタードーナッツで待ってますから)バス停に居なくても,寄って下さい…」
ということで,MGさん,AIさんとお別れして,山頂からキレット方面に向かう.
山頂から急坂を少し下ってみる.この坂道を登り返すことを考えると,あまり下まで降りてしまうのは躊躇する.
山頂から5分ほど下ったところで,下から登って来るYDさんとYSさんにバッタリ会う.
「もうシロヤシオは全くないですよ.先週の土曜日はシロヤシオが見事だったんですが…」
「それは残念」
私は今年のシロヤシオを諦めて,お二人と一緒に塔ノ岳山頂に引き返す.
何時ものYSさんは,私とチョボチョボのラップで塔ノ岳に登っている.それなのに,今日はキレット近くまで行ってこられたとは…随分と高速で登られたようである.
「今日は随分と高速で登られたようですね…」
「いや…今日は自家用車で早く来ました」
<塔ノ岳山頂>
■尊仏山荘
塔ノ岳への登り返しは,さすがにきつい.やっとの思いで,塔ノ岳山頂まで引き返す.このまま尊仏山荘にはよらずに下山しようかとも思ったが,山荘のガラス窓越しに常連の姿が見えるので,一寸だけ立ち寄ることにする.
尊仏山荘に入る.
オーナーのHDさんが,
「お~っ…!」
と驚いたような声で出迎える.今日の小屋番は,HDさんの他に,WBさん,TYさんが織られる.
客席の指定席に,MTさん,TNさん,KIさんが座っている.MTさんとTNさんの間に,華伊達美弥雄君(猫の”みゃ~君”こと)が座っている.
早速,美弥雄君の写真を撮る.
久々の美弥雄君は,いかにも老けたなという印象を受ける.
10時15分頃,
「私,今,リハビリ中なので,今日は下りに2時間30ほど掛けて,ゆっくり降りる積もりなので,先に下山します」
と小屋番と常連に挨拶する.
丁度そのとき,カメラマンのMMさんが重いリュックを背負って,尊仏山荘に到着する.
「(こんなに早く尊仏山荘に居るのに)リハビリ中なんて,何を言ってるの…」
と私を茶化す.
<久々の華伊達美弥雄君>
■下山はユックリ慎重に
10時20分,塔ノ岳山頂から下山開始.
ちょっとの間に,塔ノ岳山頂で休憩を取る登山者が何倍にも増えている.
下りで怪我をしたら元も子もない.私は慎重に下山し続ける.
10時40分,花立山を通過する.薄雲がかかっているが,相模湾方面が見渡せる広々としたところである.私は立ち止まって,広々とした風景をデジカメに収める.
下の方から沢山の登山者が登って来るのが見える.
10時56分,花立山荘に到着する.山荘前のベンチは物凄い登山者で溢れている.さきほど「カナブン」に下山のときに立ち寄ると約束したが,あまりの混雑にビックリしてそのまま通過.慎重に花立階段を下る.
暫くの間は絶え間なく登ってくる登山者とすれ違うのに苦労しながらの下山が続く.
<花立山からの眺望>
■堀山の家で一休み
11時07分,萱場平を通過する.
ここまで下ると,「ヤレヤレやっと感」がある.もう少し慎重に下れば小草平である."転倒したら百年目!”と自分に言い聞かせながら,一歩,一歩丁寧に下ることに,絶えず気を使う.
小草平の手前で,私より後から下山を開始したTNさんが私を追い越して行く.追い越しざまに,
「下りも随分早いですね…」
と私をおだてる.やっぱり「年にしては」という"隠れ形容詞”省略形の挨拶である.
11時23分,小草平に到着する.小草平のベンチは休憩を取る登山者ではち切れそうである.
私は大倉発13時10分のバスに乗るつもりである.そのつもりで時計を見る.どうやら10分程度なら堀山の家で一休みする時間がある.
"では…”
ということで,堀山の家に入る.
少々蒸し暑いので,冷えたオレンジジュースを所望する.本当はコーヒーを飲みたかったが,後で渋沢のミスタードーナッツでコーヒーを飲むことになっているので,ここでは自重する.
客室の奥に,なんと三角髭のTDさんが座っている.TDさんは正に鬼神出没.
「あれ~ぇ…! どこへ行っておられたんですか?」
TDさんは,それには答えずにニコニコしておられる.
堀山の家の女主人「なっちゃん」に,先日神奈川県民ホールで開催された神奈美展に出展した絵の絵はがき版をお渡しする.展覧会のポスターを小屋の掲示板に貼りだして頂いたお礼である.
■途中の山荘を通過して大倉へ
11時32分,堀山の家を出発する.
ここから先は,駒止階段と見晴階段の2ヶ所だけが難所,後は平坦な尾根道か,普通の下り坂である.気分的にも随分と余裕がでてくる.
駒止茶屋を目指して,緑陰の尾根道をノンビリと下る.途中,富士山が良く見える場所で,もし富士山が見えたら写真を撮ろうと思ったが,残念ながら富士山は雲の中.
11時48分,駒止茶屋を通過する.今日は駒止茶屋も営業しているようである.そろそろ時間が押してきたので,駒止茶屋は通過.
12時丁度に一本松を通過する.ちょっと急げば12時40分のバスに間に合いそうだが,急ぐことは御法度である.
12時11分,見晴山荘を通過する.
12時25分,観音茶屋に到着する.茶屋の女主人が居られる.
「…今日は渋沢でTGさん達とお茶しますので,よらずに通過します」
と挨拶して通過する.
その後は順調に下って,12時45分に大倉に到着する.
これから見晴山荘で何かがあるらしく,ドングリ山荘のベンチは,沢山の荷物を持った方々で賑わっている.そのベンチの一角で,お馴染みの猫が平然と日向ぼっこをしている.そんな猫が頼もしくて愛らしい.早速,この猫の写真を撮る.
<大倉の常連猫>
■渋沢のミスタードーナッツ
予定通り大倉発13時10分のバスに乗車する.発車間際に三角髭のTDさんがバスに飛び乗る.
途中からの乗客でバスはほぼ満席.
13時25分,バスは渋沢駅に到着する.
私はその足でミスタードーナッツを除いてみる.客席の一角に先に下山したTGさん,MGさん,YDさん,AIさんが居られる.
私も待望のコーヒーを所望して,同席する.
コーヒーを飲みながら,暫くの間,雑談.
こんな細やかな土曜日の日常にも,リハビリから正常に戻りつつある嬉しさが込み上げてくる.
<ミスタードーナッツでコーヒーブレーク>
■小田原経由で無事帰宅
13時50分過ぎに,ミスタードーナッツを出る.
大半の皆さんは新宿行の電車に,YDさんと私は小田原行の電車に乗車する.
”ありゃ~っ! 目指す電車が来ないぞ…”
どうやら3月に小田急のダイヤ改正があったらしく,いつも乗車していた電車が無くなっている.少々,待ってから小田原行急行電車に乗車する.
小田原駅でYDさんとお別れする.
小田原始発の上の東京ラインの電車に乗車.居眠りしながら大船駅で下車する.
夕方無事帰宅する.
今回は萱場平辺りまでのリハビリ登山のつもりだったが,何となく塔ノ岳山頂まで登ってしまった.そろそろこれからは平常の登山モードに戻しても良いかなと思い始めている.
<ラップタイム>
6:55 大倉歩きだし
7:20 観音茶屋
7:31 見晴茶屋
8:11 駒止茶屋
8:28 小草平(堀山の家)
9:15 花立山荘
9:33 金冷シ
9:51 塔ノ岳山頂着
10:20 〃 発
10:56 花立山荘
11:23 小草平(堀山の家)(11:32まで休憩)
11:48 駒止茶屋
12:11 見晴茶屋
12:25 観音茶屋
12:40 大倉着
[山行記録]
■水平歩行距離 7.0km
■累積登攀下降高度 1,269m
■登り所要時間(休憩時間を含む)
大倉発 6:55
塔ノ岳山頂着 9:51
(所要時間) 2時間56分(2.93h)
水平歩行速度 7.0km/2.93h=2.39km/h
登攀速度 1,269m/2.93h=433m/h
■下り所要時間(休憩時間を含む)
塔ノ岳山頂発 10:20
大倉着 12:40
(所要時間) 2時間20分(2.33h)
水平歩行速度 7.0km/2.33h=3.00km/h
下降速度 1,269m/2.33h =545m/h
(つづく)
「丹沢の山旅」の前回の記事
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「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)
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心地よい緑陰とそよ風ホトトギスの丹沢;塔ノ岳(今年12回目)
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