閑話休題；錆びた頭がパニック;グルメは楽しいが研究は辛い(第12回目)
（某大学研究グループ）
２０１６年５月１６日（月） 晴
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＜今日は，もう研究会の日だ＞
■鎌倉中央公園を経由して大船駅へ
風薫る5月も，もう16日になる．今日は１ヶ月半振りの研究会開催日である．月日の過ぎ去るのが凄く早いのに毎度のことながら驚かされる．
前回は3月に開催されたが，その後は私が胆石症の手術のために入院ていたことや，制作期限のある水彩画の方にどうしても力が入ってしまい，研究仲間の皆様には大分迷惑を掛けてしまった．
とはいえ，入院中も，ベッドに座りながら，当該プロジェクトをどう纏めたら良いか，私なりに，かなり考えてはいた．
そんな経緯もあって，5月の研究会は，私が病床で作成した資料を皆さんに披露して，献灯して頂くことがメインテーマということになる．こうなると，さすがにノンビリペースの私にもかなりのプレッシャーになってくる．
”ならば，気分転換に，塔ノ岳だ…！”
ということで先の土曜日に第3回リハビリ登山を実施，大倉から萱場平までをピストンした．そして，翌，日曜日はほぼ全時間を割いて，錆びた脳味噌に"喝”を入れ続けた．その甲斐があって，日曜日中に．何とかそれらしき資料が完成した．早速，プロジェクト関連の先生方に添付ファイルの形にしてＰＣメールで送信した．
いよいよ今日は開催日．
”さて，出掛けるぞ…”
そうと決まったら，グダグダといつまでも家に居ても仕方がないので，何時ものように鎌倉中央公園を通り抜けて大船駅に向かう．
5月の中央公園は，あちらこちらに花が咲いていて，花オンチの私でも心が和む．
＜鎌倉中央公園にて＞
■早々と浜駅
打合せは，何時も浜駅前の某ホテルの14階にあるレストランで行っている．私には時間ギリギリでドタバタするのは性に合わない．それで．どんな待ち合わせの場合でも，待ち合わせ時間の30分前には集合場所に到着するようにしている．それから，やおら近場にある喫茶店で，コーヒーを賞味しながら，時間が来るのを待つことにしている．
今日もまた同じように，随分と早く，浜駅に到着してしまう．
田舎者の私は，人混みに入ると，すぐにまごまご．どぎまぎしてしまう．
＜浜駅横須賀線ホーム＞
■まずはコーヒーで…
私は浜駅構内にあるBecker'sで，コーヒーのために，五十三次洛遊会の仲間から頂戴した50円引きの券を使わせて貰う．なかなか美味でお値打ちものである．
”う～ん…，美味しいナ．何で自宅で入れるコーヒーは旨くないんだろう…”
コーヒーを賞味しながら，先日，胆石症の手術を終えて退院の日に八王子駅近くのコーヒーショップで味わったコーヒーのことを思い出す．
あの八王子のコーヒーも実に美味しかったな．でもあの時は10日以上も風呂に入らなかったので体中が臭かったらしい．そんなに臭いことは帰宅後家内に指摘されるまで全く気がつかなかった．八王子のコーヒー店では周囲の人に大分迷惑を掛けたなと思いｄしながら独りで苦笑する．
＜Becker'sのコーヒー＞
＜某大学の定例研究会＞
■まずはディーナー
待ち合わせ時間10分前に某ホテル14階のレストランへ．
今日はご関係の先生方3人と打ち合わせることなっているが，既にお二人が来られている．
ほぼ毎月，ここでミーティングをしているので，ここの従業員とも顔見知りになっている．
レストランが開店する少し前に窓際の落ち着いた席に案内される．定刻には全員が揃う．
これまでは，金曜日に打合せをすることが多かったが，今日，月曜日の客数は．金曜日に比較すると随分空いているように思える．
…ま，それはともかく，まずは昼食．
私は何時ものようにディナーオブザディ．1700円也を注文する．みみっちい話だが．平素，私が外食するときは500円/食程度しか使わないが，今日は月に1回の例外である．
ちなみに，昨今の公私混同で話題になっている某知事と違って，私達の昼食代は全て自費である．ただではないので，
”一体，一口当たりいくらになるんだろう…”
などと連想しながら，十分に味わいながら食べている．だって，自費だもの．
■今日のコース
今日の料理は，下の写真のように見た目も美しいコース料理である．
[ワインで乾杯]
[前菜]
[メインディッシュ]
[デザート]
[コーヒー]
■研究会と打合せ
ディナーを済ませてから．コーヒーを賞味しながら，それぞれが持ち寄った資料を叩き台にして意見交換をする．
先生方のご意見に随分と刺激を受ける．
私の錆びた頭では，先生方のご意見に付いていくのがやっとである．身体の衰えは，山歩きだけではなく，こんなところでも切実に実感させられる．
意見を交わしていると，正に錆びた頭に”喝！”を入れられた感じがする．
当ブログで検討内容を披露するのは好ましくないので，内容は○秘だが，私は今年度末までに約200ページの研究報告書を執筆することになる．これ，ちょっと大変．
＜喉元過ぎれば…＞
■頭をもたげる怠惰な私
夕方，お開きになる．
解散後，浜ルミネの本屋と画材屋をハシゴする．
たった今まで，研究会で冷や汗をかいていたのに，研究会が終わると，もう水彩画の方に興味が写ってしまう．
14階（だったかな？）の画材屋を一回りする．欲しい画材がいっぱいあるが，グッと我慢の子である．
次いで有隣堂．
立ち読みする本は，もっぱら絵のテクニックを解説したものばかり．全く自己流で絵を画いている私は，どこかの絵画教室に入って，絵の勉強を初歩からしたいなと思っている．
でも，山登りや絵に血道を上げていたら，肝心の論文の方はどうなっちゃうんだろうと，自分でも心配になる．
”でも，まあ…，いいや，今日の所は…面倒なことは明日考えよう”
またもや，私の体内に巣喰っている怠惰な私が頭をもたげてくる．
■頭の疲れは辛い
夕食前に帰宅する．
何とも奇妙な感じの疲労を感じる．山の疲れとは一寸違う．
毎度，同じことを連想するが，私の脳味噌は，もともと信州味噌．若い頃は新鮮な信州味噌だったが，今ではカビが生えたんだろうか，どうも水っぽくなっているようである．
ちょっと，纏まったことを考えようとすると，頭のからコトコトという嫌な音が聞こえてくる．脳が干からびているのである．
頭の干からびは，ポカリスエットや水を飲んでも解消されない．やっぱり地道に勉強するしかないなと今更ながら実感している．”四十の手習い”という言葉は聞いたことがあるが，”八十の手習い”なんていう言葉は聞いたことがない．
”やっぱり，年相応の生き様も大切なんだろうな”
と思い始めた今日この頃である．
（つづく）
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