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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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閑話休題;胆石症闘病記(13);第8日目;2回目のERCP

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   閑話休題;胆石症闘病記(13);第8日目;2回目のERCP

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      4月20日(水)から,2泊3日の予定で,歩いて巡る善光寺街道の旅に出ます.その間,
       胆石症闘病記の更新はお休みします.
       従って,続きの記事は4月23日(土)以降に投稿します.
       それまでお待ち下さい.
  *********************************************************

2016年4月4日(月)  曇

前の記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/017be1cfc55db4da7a339c9e3dfcc3b6

<8日目の朝>

■眠れない一夜
 0時30分頃,とんでもない深夜に目が覚めてしまう.これではどうしようもない.ベッドに横たわったまま,眠ろう眠ろうと努力する.その後,悪夢にうなされるようにして,眠っているのか眠っていないのか分からない状態が続く.
 1時,トイレに行く.
 「大」普通.ただし量はちょっと少なめ.「小」は約500立方センチメートル.
 4時頃,やっぱり目が覚めてしまう.
 ”こんなに眠れないんでは困ったな…”
と思っている内に,何時の間にか眠ってしまう.
 5時30分,看護師に起こされる.
 「…血液検査をします…」
ということで,採血.
 これで完全に目が覚めてしまう.

■朝食はお茶だけ
 5時40分,今日2回目のトイレ.「大」は何時もの量の2分の1.「小」約500立方センチメートル.本日の累計約1リットル.
 6時17分,例によって熱い蒸しタオル2枚が配られる.蒸しタオルで顔を拭く,これで寝不足ながら,何となくスッキリする.
 6時30分,血圧,脈拍,血中酸素濃度を測定する.何れも安定した数値である.
 6時40分,少量の水でユニシア,セルフール,ヘルナール,ロキソニンの4種類の薬を飲む.
 7時40分,配膳係から,お茶だけ頂戴する.勿論,今日はERCP検査を受けるので朝食は抜きである.
 8時,今朝から始まった朝ドラ第1回を見るが,あまり興味が湧かない.
 8時22分,本日3回目のトイレ.「小」約450立方センチメートル.累計1,450立方センチメートル.

<ERCPの準備>

■点滴用の針の差し替え
 今日,いつからERCP検査が行われるか分からないので,連絡があるまでベッドを離れる訳にはいかない.私は温和しくベッドに座ったまま退屈な時間を過ごす.
 10時05分,本日担当の看護師TNさんが現れる.
 「…先日の点滴の針ですが,大分時間が経ったので,別の所に刺しなおします…」
とのこと.
 TNさんの説明によると,針を刺してから時間が経つと漏れが始まったり,化膿したりする可能性があるので,新しい場所に刺しかえるのだそうである.
 まず,右手の針を抜く.針にはベットリと血が付いている.抜いた後に,分厚い脱脂綿を乗せて,グッと抑える.そして絆創膏でシッカリと止める.痛々しい脱脂綿が付いている自分に手を見ると,自分の手が哀れに思えてくる.
 今度は左手の腕に,2本の針が刺される.実に痛々しい.
 これで点滴から解放されていた時間は終わりになる.再び点滴棒の先に,ソルアセドF,生理的食塩水,ブドウ糖の3種類の袋が吊り下げられ,点滴が開始される.
 
<沢山な点滴で哀れな左手>                                            <3種類の点滴が一度に…>

■トイレは快調
 10時30分,何時ものように部屋の床の拭き掃除が行われる.
 10時35分から11時35分まで,ベッド脇で点滴棒を持ったまま,リハビリのために足踏みを続ける.まあ,ほんの気休めにしかならないかもしれないが,ジッとして居るよりは少しはマシかな…
 11時13分,血圧,脈拍,体温,血中酸素濃度を測る.何れも正常値である.
 11時28分,主治医のDT先生が現れる.
 「12時丁度から,やりましょう…頑張って下さい」
と私を励ます.
 私は有り難いと思うと同時に,なんだか死刑を宣告されたような複雑な気分になる.
 11時35分,今日3度目のトイレ,「小」250立方センチメートル.類家1,850立方センチメートルになる.
                              「小」の出方を毎日累積値でグラフに示す
                                             ↓

                                       ↑
                                                                         私を苦しめる点滴
<2回目のERCP>

■手術室へ
 11時50分,男性の看護師が,私を呼びに来る.
 ”いよいよだな…”
 私は覚悟して,看護師の誘導で手術室に向かう.
 どこをどう通ったか分からないが,見覚えのある部屋の前に到着する.部屋の前には,車いすに乗った老人男性が待っている.
 ”ありゃ~っ! 待たされるのかな”
と一瞬思うが,看護師は,
 「どうぞ…」
と言いながら,隣の部屋の中に私を案内する.
 ”なるほど,手術室が複数箇所あるんだな…”

■まな板の鯉
 室内には2人の看護師が居る.病室でお付き合いしている看護師とは一寸違った雰囲気の看護師である.
 前回と同じようにドロッとした透明な液体を舌の上で,暫くの間,含んだままでジッとしている.数分後,この液体を吐き出してから,例によりベッドにうつぶせになる.
 苦しい,実に苦しい姿勢である.
 リング状の奇妙な治具を噛むように言われる.噛んだ途端に,唾を呑み込むこともできなくなる.口の中,とくに舌が乾いてしまい苦しい.
 ”なんとかしてよ…”
と叫びたいが,それもできない.
 主治医のDT先生が来る.
 「頑張りましょう…まだ一寸時間があるので,楽な姿勢にして下さい…」
と言ってから,看護師に私の右胸の下にたたんだタオルをかませてくれる.このタオルのお陰で少し楽になる.

■知らぬ間に終わった手術
 例により,冷たいような染みるような感覚が点滴をしている左手の血管に広がる.
 ”あっ…麻酔薬だな.麻酔に掛かってたまるか…”
と頑張るが,何時も間にか意識があるような無いような状態になる.
 どこからともなく,
 「ハイ,終了しました…」
という声が聞こえる.
 私は何時の間にか手術台の脇に置かれている移動用ベッド(正式名称がわらない)に移されている.自分で移動した記憶はない.多分,何人かのスタッフの手で私を運んだんだろう.
 私を乗せた移動用ベッドは,二人の看護師に押されて,エレベーターに乗せられる.そして,B棟2階の自分の部屋に戻る.
 時計を見る.ちょうど13時46分である.
 移動用ベッドから自分のベッドへは自力で移動する.
 …ということは,手術に2時間ほどの時間が掛かったことになる.当の本人は麻酔が掛かっているので,その間,時間は飛んでしまっているが,2時間以上も長い時間,手術をする先生方は大変だなと思う.
 今回も酸素吸入をしていたが,すぐに酸素吸入の器機は取り外される.

■主治医DT先生の回診
 暫くすると,主治医のDT先生が様子を見に来る.
 「…木曜日か金曜日に退院できます.」
とのこと.
 私は内心で,
 ”エェ~ッ…! まだそんなに掛かるの! だって今日はまだ月曜日でしょう…”
と驚くが,主治医の判断なので致し方ない.
 そして,突然,何の脈絡もなく,
 「生のキュウリを囓りたい…センベイが食べたいな」
と思う.

<何も食べられない一日>

■沢山の管と電線が取り付けられた身体
 17時25分,トイレに行く.
 ベッドから立ち上がったときに,自分の身体に点滴の他に電線のようなものが沢山取り付けられているのに気が付く.さらには,伝染の先に小さいけれども重たい箱がぶら下がっている.点滴棒を引っ張りながら歩くが,電線と重たい箱が,もこんがらかる.
点滴棒と重たい箱を左手で一緒に持って移動する.実に大変である.
 点滴用の針が2本刺さっている左手で,「小」を受けるコップを持つ.そして,エトバスにコップを近付けて「小」を出す.小さなコップなので,すぐに満杯になる.仕方なく,一旦,中断.コップを慎重に持って,近くに置いてある大きなビンに出した「小」を移す.そして,また便器の前に戻って,「小」の続きをする.
 そんな苦労をして出した「小」は625立方センチメートル.本日の累計は2.6リットルになる.
 トイレを出たところで,たまたま通りすがりの看護師にエスコートして貰って,自分のベッドに戻る.
 「この重たい箱がブラブラして大変でした」
と愚痴る.
 「…その装置を入れる袋がありますから,すぐにお持ちします…」
とのこと,
 この重たい箱はどうやら心電図を取るもののようである.
    
    <沢山の点滴>

■何も食べずに就寝
 18時00分,看護師が現れる.
 「…きょうはまだ食べ物は駄目ですが,お水はどうぞ…」
と私に告げる.
 18時20分から夕食である.
 配膳係が私に,
 「FHさんは,お茶だけですね…」
と気の毒そうに言いながら,お茶を置いていく.
 18時35分,夕方の薬を飲む.ロキソニン,ランブラソール,セルフールの3種類である.
 その後,何もすることがないので,ボンヤリとテレビを眺めながら過ごす.
 21時00分,またトイレ.「小」500立方センチメートル.本日の合計3.1リットル.奇しくも昨日と同じ量になる.
 21時30分頃,就寝.
                                       (8日目終わり)
                                       (9日目に続く)
つづき(9日目)の記事
  ↓
(執筆中)

胆石症闘病記の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8dca4e221d0d78329dc3044965c5a92c
 
「閑話休題」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e13b5813653ca233117e79f3a4128786
「閑話休題」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.









 


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