閑話休題;胆石症闘病記(4);第1日目(1);ST会病院へ入院
2016年3月28日(月) 雨後曇
前の記事
↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/fa5cf3d0d345756965ba15c2da000c46
<八王子へ>
■重苦しい気分の朝
何時ものように,NHKの朝の連続ドラマを見ながら遅めの朝食を済ませる.
胆石症治療のため,いよいよ,今日,入院である.生まれて初めての手術である,気が重い.五体満足だった身体にメスを入れるなんて,生んでくれた母に申し訳ない気分で一杯である.
入院先は,一寸遠い八王子にあるST会病院である.
私のホームドクターであるDTクリニック(鎌倉梶原)の副院長DT先生が勤務している病院である.勿論,執刀医はDT先生である.
私は,もうずっと以前からDTクリニックのお世話になっているので,DT先生は私の身体の隅から隅までご存じである.ここは,もう,DT先生におすがりするしかない.
私は登山用の小型リュックに,最小限の着替え,洗面用具,タオル,iPad,iPad用電源,ノート,筆記用具,常用の薬などを詰め込んで,9時頃,自宅を出発する.
病院が八王子とは,少々遠いが,胃痛さえ起きなければ,私にとって何ということもない距離である.北鎌倉の長女が盛んに心配して,付き添っていこうかと言ってくれるが,大丈夫だよと断る.
折悪しく雨が降っている.
私は暗い気分のまま,路線バスを利用して大船駅へ向かう.
■単行本2冊
入院の指定時間は13時丁度.
時間的には十分に余裕を持って,出発したので,途中道草をしながら,八王子へ向かうつもりである.
まずは,昼食のどうするかである.大船駅前のコンビニに立ち寄って,オニギリ2個を購入する.これをどこかで食べて昼食にするつもりである.
大船駅構内の本屋に立ち寄る.
入院中に本など読む気になれるかどうか分からないが,とにかく新書版の本2冊購入する.
佐藤智惠,2016,『ハーバードでいちばん人気の国・日本』,PHP研究所
三橋貴明,2015,『中国崩壊後の世界』,小学館
■八王子へ
大船駅から横須賀線の電車に乗車,京浜東北線の電車に乗り換えるために浜駅で下車する.まだ,十分に時間があるので,連絡通路沿いにあるBeck'sに立ち寄って,コーヒーを賞味しながら10分ほど休憩を取る.
その後,京浜東北線のホームに向かう.
タイミング良く桜木町始発八王子行の電車が到着する.ラッシュアワーはとっくに過ぎているので,電車はほどよく空いている,私は居眠りしても横に座った方に迷惑が掛からないように,隅っこの席に座る.
このまま約1時間の長旅が始まる.
何時もなら,乗り物に乗ると,すぐに眠くなる.でも,今日はどうしたことか一向に眠くならない.新横浜では沢山の乗客が乗り降りするが,それ以降,車内は至って静かである.やがて,登山学校に通っていたときに,何回となく通ったストーンマジックの下車駅,淵野辺に到着する.当時のことを思いだして,実に懐かしい気分になる.
12時少し過ぎに八王子駅に到着する.
八王子駅の高架広場に植えてある木が綺麗な花を咲かせている.
<ST会病院へ>
■駅前の量販店
登山が趣味の私は,北アルプスや中央アルプスの山々に出掛けるときには,何時も八王子駅で中央本線の特急電車に乗り換えている.そのために八王子駅構内の勝手は良く知っている.その印象では改札口付近のコンコースは狭くて,四方八方から沢山の人が往来していて落ち着かない駅だと思っていた.
今回,それこそ数十年ぶりに八王子駅の改札口を出てビックリ仰天する.昭和30年代後半から40年代前半,新婚早々の私は聖蹟桜ヶ丘に住んでいたことがある.その頃,何回か八王子駅を訪れていたが,その頃の面影は全くなくなっている.当然といえば当然だが…
駅前近くの某家電量販店の前で,地図を見て病院の位置を確かめる.
まだまだ,指定された13時まで時間がある.私は家電量販店に立ち寄って,PCのモニター売場や,ソフトの売場をシゲシゲと見て回る.春の新モデルのPCを見ている内に,欲しいなと思うものも幾つかある.
”手術代でPC何台か買えるな…”
と思うと,なんだか寂しくなる.
”そんなこと言っていられないぞ…健康第一じゃないか!”
と,私の心の中に巣喰っているもう一人の私が,私を叱咤する.
■ST会病院に到着
そろそろ良い時間になる.
私は,ドキドキしながら病院へ向かう.相変わらず雨が降っている.
八王子駅から南へ向かう.途中から緩やかな坂道になる.駅前から歩き出して5~6分で,道路右側にあるST会病院に到着する.
ST会病院の建物は,駅前道路を右折した道を挟んでA棟とB棟の二つである.駅に近い方がB棟3階建て,道を挟んで反対側がA棟6階建て.3階に連絡通路がある.
外から見た感じでは,それほど大きな病院ではない.あくまでも見た目の比較だが,大船中央病院より少し小振りかな.あるいは湘南記念病院と同じぐらいかな…病院の大きさなんで,どうでもいいや.
まずは入院手続きをしなければならない.
私はB棟入口から入院手続きの窓口へ向かう.
■入院手続き
窓口で,実に沢山の書類に説明を受けながらサインをする.説明を受けているときには,説明の内容を納得するが,すぐに忘れてしまう.
次いで保証金の50,000円をデポジットする.
手続きを終えると,
「…少々お待ち下さい…」
とのこと.
■私の病室は2階2人部屋
暫くすると,看護師がやってくる.
「…病室は2階の2××号室です.ご案内します…」
看護師に付き添われて,エレベーターに向かう.エレベーター前は数人の待ち人でちょっと混んでる.
焦れったい私は,
「…階段登りましょう…」
と看護師に言う.
「階段大丈夫ですか?」
私が登山を趣味にしていることを知らない看護師はちょっと驚く.
階段を上って,2××号室に到着する.2人部屋.
私に宛がわれたベッドは,入口から入って奥の方(下の図のベッドA).明るくて意外に快適である.もう片方のベッドには,先客(?,先病人)が居られる.ただ,互いにカーテンで仕切られているので,どんな方なのかは分からない.
カーテン越しに,頻りに痰を切る苦しそうな咳払いの音が聞こえてくる.
※当初ベッドAだったが,後日ベッドBに替わる.
■患者識別用の腕輪
看護師が私の名前を確認する.そして,左手首に個人識別用のビニール製の腕輪を装着する.腕輪には患者番号,氏名が印刷されている.この腕輪は退院するまで装着されたままだという.
”何だか収容所に入れられた感じだな…”
と妙なことを連想する.
しかし,入院日数が長くなるにつれ,この腕輪が極めて重要なことを,再認識させられる.
<病室;後日ベッドBに移動してから撮影> <個人識別用の腕輪>
■患者用の衣服に着替える
その後,看護師から,患者用の衣服に着替えてから,待っているように指示される.
でも,その前に入院中に履いているスリッパを購入しなければならない.
”スリッパぐらい自宅から持ってくれば良かったのに…”
と思うが後の祭りである.
看護師から売店がA棟1階にあることを教えて貰う.
教えられたとおりに,B棟1階玄関前の道路を横切って,A棟1階の売店に到着する.
規模は小さいがコンビニ風の売店である.新聞雑誌,パンや飲料,雑貨など多種多様な商品が並んでいる.ちょっと大ぶりのKIOSKといった感じである.
中年の女性が店番をしている.
「スリッパ,ありますか?」
とりあえずスリッパだけ購入して,B棟2階の病室に戻る.
衣服は,病院から日単位でレンタルする.肌着,パンツ,作務衣風の上着の3点,善美薄青色の綿製品である.
患者用の衣服に着替えると,
”ああ,オレもついに入院患者になったな”
としみじみ思う.
綿製の衣服は,予想以上に着心地が良い.
<スリッパを購入;退院後撮影> <患者用の衣服に着替える>
(つづく)
つづきの記事
↓
(執筆中)
胆石症闘病記の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8dca4e221d0d78329dc3044965c5a92c
「閑話休題」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e13b5813653ca233117e79f3a4128786
「閑話休題」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.
↧
閑話休題;胆石症闘病記(4);第1日目(1);ST会病院へ入院
↧