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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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趣味三昧;駅弁回顧録:昭和56年;山陽本線;広島駅「幕の内弁当」

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 趣味三昧;駅弁回顧録:昭和56年;山陽本線;広島駅「幕の内弁当」

 昭和56年(1981年)といえば,今から35年前である.
 私のサラリーマン人生の中で一番脂がのりきっていた頃である.この頃を頂点として,私はジワリジワリと窓際族の仲間入りしそうになり,関係会社に出向し,転籍直前に大学教師としてトラバーユした.
 当時,目標管理,自己申告書などというものが流行しはじめていて,毎年,自己申告書を書いていた.40歳台後半になると,勤務している会社での将来の自分の立ち位置が,何となく自分でも分かるようになるし,周囲からも想像できるようになる.
 今から思えば立身出世などどっちでも良かったナと思えるが,当時の自分の心境は,必ずしも穏やかではなかった.子供達の学費は掛かるし,将来の生活も正確には見通せないし,どうすりゃいいんだろうと迷いはじめた時期でもある.
 当時,私は汎用コンピュータやオフィスコンピュータ(こんな言葉は死語になったが…)のシステム技術部門で仕事をしていた.
 仕事で何回も広島へ行ったことがあるが,このときは何の用事で広島へ行ったのか,今となってはハッキリとは覚えていない.
 その頃,システム技術部門の管理者であった私は,出張先で客先や同じ会社の方々から,いろいろと要望や苦情を受けることが多かった.ご多分に漏れず,優秀な技術者の育成や,所要人数の確保はなかなか思うようには行かないし,元来,田舎者の私には,物事を丁々発止と決めつけていくのが大変苦手であった.そのため,会社での業務はシンドイし,年中,出張で家を留守にするので,家族からも苦情の連続.いやはや,今考えると大変な時代だった.
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 そんな時代から数年後,私は某大学にトラバーユした.
 大学は,これまでの会社とは全く異質な組織文化がある.上司も部下も居ない.売上げや利益目標もない.プロジェクトの工程表もない.誰からも文句がこない.唯我独尊.当初,私は大きなカルチャーショックを受けた.
 私はこの包み紙を眺めながら,当時からの来し方,行く末に思いを馳せている. 
                                       (つづく)

「趣味三昧;駅弁回顧録」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/beb3734dc28f0d196bfa2246ba79ed2b
「趣味三昧;駅弁回顧録」の次回の記事
(なし)

「趣味三昧;駅弁回顧録」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/650ca52df63784015e802a9e289eb792


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